専攻概要

専攻長ご挨拶

arikawa
生命共生体進化学
専攻長 蟻川 謙太郎

本専攻は、「進化」をキーワードとした学術研究を行うとともに、新しい生命観・自然観の創出をめざして2007年、葉山にスタートしました。専任教員20名、学生は約30名の小さな専攻です。私たちはこの小ささを生かし、すべての学生の教育にすべての教員が関わって研究指導をしています。カリキュラムに、研究室ローテーションや副論文などのユニークな科目を置く一方、学生への経済支援にも力を入れています。

本専攻の教育目標は2つです。第一は、遺伝子から生態系まで、生物の階層性を貫いた視点で研究できる人材を育てることです。それを担うのは「統合人類学」「進化生物学」「行動生物学」「理論生物学」の4部門です。第二は、生物科学の発展をとらえた上で、科学的営みと人間社会の関係を厳しく見つめられる人材を育てることです。これは「科学と社会」部門が担当します。研究する以上、自らが依って立つ専門は明確でなくてはなりません。しかし一方で、自らの専門分野に深く埋没していたのでは研究の展開も限定的です。

分野間の交流を促すため、5つの部門の壁は徹底的に低くしてあります。ご存知のとおり、学部を持たない総研大では学生は非常にバラエティに富んでいます。加えて、若いポスドクや外国人研究者も多く、学生たちは多様かつ刺激的な環境で日々研究に励んでいます。この多様性ゆえに葉山の研究環境には他には無い独特な活気があります。深く生物科学を極めたい人はもちろん、ひとつの分野では飽き足らない人、科学の社会への貢献を深く考えたい人、ぜひ風光明媚な葉山で大学院生活を送っていただきたく思います。